えちぜん観光ナビは福井県越前町の観光情報をお届けしています/越前町観光連盟

素朴な味わいの越前焼

素朴な味わいの「越前焼」

素朴な味わいの越前焼

越前焼は日本六古窯の一つに数えられ、その歴史は古く、今から約850年前平安末期に遡ります。現在200基以上の古窯が発見されており、平安時代末期から鎌倉、室町、江戸時代にかけて、これら大規模な古窯では、かめ・壷・すり鉢・舟徳利・おはぐろ壷等日用雑器が焼かれていたとされています。越前の土の特色を生かした、素朴で頑丈なつくりで、温かみのある土と灰釉の味わいを秘めた民芸的な美しさを持ち、その伝統は今日まで引き継がれ多くの人々に愛好されています。

近年では、自然釉を代表とする素朴な風合いに加え、若手作家による新たな作風も試みられています。

*日本六古窯...備前焼、信楽焼、常滑焼、瀬戸焼、丹波焼、越前焼の六古窯

 

2017年4月28日、日本六古窯が日本遺産に認定

 
瀬戸、越前、常滑、信楽、丹波、備前の6つの窯から成る日本六古窯が日本遺産に認定されました。

越前焼の越前町をはじめ、「日本六古窯」として知られる信楽焼の滋賀県甲賀市、備前焼の岡山県備前市、丹波焼の兵庫県篠山市、瀬戸焼の愛知県瀬戸市、常滑焼の愛知県常滑市の陶器6市町が、六古窯の窯跡や陶芸技術、景観などを「きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-」として文化庁に申請し、この度日本遺産に認定される運びとなりました。

 

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素朴で頑丈、風情ある日用品

越前焼は、壺・甕・すり鉢の3器種を中心とした生活雑器として主に使用されていました。
越前焼に使われる土には鉄分が多く含まれ、表面が赤黒・赤褐色の焼き上がりとなり、土が焼き締められます。
このため越前焼は水漏れがしにくく、水や酒・藍染等の染色液の保管に使われたほか、穀物の保存・貯蔵といった用途でも使用されていました。

平安時代末期から続く陶芸の里

越前焼の歴史をひも解くと、その誕生は今から約850年前の平安時代末期に遡ります。
元々、須恵器を焼いていた地域でしたが、平安時代末期に常滑の技術を導入して焼き締め陶を作り始めました。
最初に窯が築かれたのは、現在「越前陶芸村」のある越前町小曽原で、熊谷・平等などの各丘陵地に広がっていきました。
壺、甕、すり鉢などの特徴から、初期の越前焼の生産は常滑からこの地まではるばるやって来た陶工の集団が行っていたものと思われます。

神明ヶ谷須恵器窯跡について詳しく見る

北陸最大・日本海側最大の窯業地へ

硬くて丈夫な越前焼は、越前海岸から船に乗せて北海道南部から島根県までの日本海沿岸に住む人々の元に運ばれ、大きな甕や壺は水や穀物の貯蔵、藍染め、銭瓶などとして重宝されました。
こうして北陸地方最大、日本海側最大の窯場へと発展した室町時代後期、越前焼は最盛期を迎えました。
甕60個、すり鉢1200個など約5トンを一度に焼くことができる全長25メートル以上もの巨大な窯を、越前町平等の一ヶ所に集めて大生産基地を作り上げ、大量の粘土や薪を使い、多くの陶工が働く越前焼生産基地が完成したのです。

衰退と再生

しかし、江戸時代中期になると瀬戸焼などに押されて越前焼は次第に衰退し、生産量も縮小して行きました。
窯は平等村の集落近くに移り、当時の古文書を読むと平等村の人々が農作業と焼き物作りで生計を立てていたこと、また燃料の薪や瓶土(べと)と呼ぶ粘土を集めるのに大変苦労していたことなどが伺えます。

江戸時代後期には、甕や壺だけでなく片口や徳利などの食器類も焼かれるようになり、明治になると信楽や瀬戸、美濃、九谷などの先進地から陶工を招いて食器や花瓶作りなどを始めました。
また磁器や色絵陶などを取り入れようともしましたが、どれも定着せず、明治末から大正時代にかけて窯元の廃業が相次いだのです。

再び注目されるようになったのは戦後のこと。日本六古窯に数えられるようになり、また越前陶芸村の建設によって多くの陶芸家が全国から集まりました。現在は焼き締め陶の伝統を生かした種々の新しい作陶が試みられています。この越前陶芸村の周辺で、いままた新しい歴史が作られています。

《 福井県陶芸館ホームページより抜粋 http://www.tougeikan.jp/about-ware.html

越前焼をもっとよく知りたい!

越前陶芸村

四季折々の風景とアート作品が美しく調和した、憩いのスポット。敷地内には、越前焼の歴史や魅力を紹介する資料館をはじめ、陶芸教室、温泉や宿泊施設、お食事処などが点在していて、越前焼と越前の山里の魅力を存分に体感できます。陶彫広場には、岡本太郎の「月の顔」やイサム・ノグチの「レインマウンテン」をはじめ、越前焼の窯元が制作したモニュメントなど、15点のアート作品も点在しています。

越前陶芸村について詳しく見る

越前焼を体感しよう!

福井県陶芸館・陶芸教室

「福井県陶芸館」では、スタッフの指導のもと、手ひねり・絵付けの体験が可能です。手ひねり体験コースでは、越前の粘土を使って、食器や花びんなど、自由な発想で自分だけのオリジナル作品を作ることができます。素焼きの器に自由に絵や文字を描く絵付け体験コースでは、旅の記念に、また家族や友人へのプレゼントにも最適です!事前にご予約してご利用ください。

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越前焼を手に入れよう!

越前焼の館

越前陶芸村内にある「越前焼の館」は越前焼工業協同組合の運営する窯元直売所として、皿や鉢、ビアマグやワインカップなど約1000種類の越前焼を一堂に展示即売しています。また、「福井県陶芸館」内にもミュージアムショップコーナーがありますので、そちらもチェックしてみてください。

越前焼の館について詳しく見る

越前焼とともにリラックスタイム!

福井県陶芸館・茶苑

福井県陶芸館の左手奥には茶苑があり、越前焼のお茶碗でお抹茶を楽しむことができます。旅の休憩に和の雰囲気を楽しみながらゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。

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越前焼のイベントにも注目!

越前陶芸まつり

5月の最終土曜・日曜・月曜に開催される「陶芸まつり」は、毎年県内外から10万人もの来場者で賑わう一大イベントです。窯元が直接販売する越前焼は市価より2~3割安く購入できると特に人気で、越前地方の特産品バザーや歌謡ショー、郷土芸能の披露、さつきあげ茶会なども開催されます。

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