福井県陶芸館の人間国宝展は、荒川豊蔵、濱田庄司、金重陶陽と行ってきました。その第4弾として近藤悠三の展示を行います。近藤悠三は明治35年に宮内省の官吏であった近藤正平の3男として京都に生まれます。12歳になり京都市陶磁器試験場付属伝習所の轆轤科に入った後、大正6年には同試験場で技手を勤めていた濱田庄司のもとで助手を勤めました。その後、濱田の推薦で、富本憲吉の助手を勤めたのちに、本格的に陶芸家として歩み始めることになります。近藤悠三の作品は初期には様々な手法を模索しますが、昭和20年代後半からは独特な染付を確立します。何処か温かみのある、有機的なその染付からは氏の人間性が伺えるようであり、それは金彩を取り入れた50代以降も変わりません。今回の特別展では近藤悠三の作品を通し、その人間性をも知って頂けるような展示にしたいと思います。
開催期間
2018年10月6日(土)~12月2日(日)
会場
福井県陶芸館 資料館[企画展示室]
(福井県丹生郡越前町小曽原120-61)
開館時間
午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分)
休館日
月曜日(休日を除く)、祝日の翌日(土日祝日を除く)
観覧料
一般300円、高校生以下無料(団体30名以上で2割引)
関連企画
■竹中浩氏による講演会 「我が師 近藤悠三」
日時:11月11日(日) 14:00~
会場:福井工業技術センター窯業指導分所2階 会議室
料金:無料 ※要予約(お電話にてご予約ください)
■ギャラリートーク
学芸員が展示の解説をします。
日時:11月18日(日) 13:30~
(予約不要、入館料が必要です)
■展示期間中1階ロビーにて記録映画上映(無料)
上映作品「呉須三昧ー近藤悠三の世界ー」
問合せ先
福井県陶芸館
TEL/0778-32-2174
URL:https://www.tougeikan.jp/
住所/福井県丹生郡越前町小曽原120-61