この地球上で、植物の生育を支えているのは、生き物の排泄物です。二酸化炭素は、呼吸の結果として排泄され、植物が回収して、光合成を経て、有機物と酸素になります。動物の死骸や糞は、菌類・細菌類の働きを経て分解され、植物に吸収されて、再び有機物に合成されます。
伊沢正名氏は、自らの写真家としての活動を通して、菌類の働きに接してきました。また、自ら、野に排泄すること(のぐそ)を通して、土の中で行われている動物ー菌類ー植物のつながりをつぶさに記録してきました。本講演会では、自然界で行われている物質の循環について、伊沢師自らの記録を基に解説し、生き物として地球で生きていくことについて、今一度考える機会にしたいと思います。
菌類・コケ植物等の写真家、糞土師(ふんどし)として活躍されている伊沢正名氏をお招きして、糞を土に返す自然の資源リサイクルについてわかりやすく解説します。
開催日
2018年9月9日(日)
内容
・講演会「植物を支える地球の命」 午前10時~11時30分
・野外講座「葉っぱの魅力再発見」 午後1時~3時(小雨決行)
講師
伊沢正名氏(糞土師)
伊沢正名氏のご紹介(糞土研究会「ノグソフィア」HPより抜粋)
1950年 茨城県生まれ。
1970年 自然保護運動を始める。
1973年 物が腐って土に還ることで新たな命が生まれることを、キノコを通して知る。また、屎尿処理場反対運動をきっかけに、ウンコの問題を考え始める。
1974年1月1日 信念を持ってノグソを始める。
1988年 14冊目の本の出版を機に、プロ写真家宣言。
2006年 写真家を辞め、糞土師を名乗り、糞土研究会を設立。
2017年4月13日現在 累計ノグソ数は13,760回(以後、定期的に更新予定)
現在、糞土師として、全国各地で講演会を開催。各地に糞土研究会の会員が増えています。
主な著書・共著書
1977.『キノコの世界』 あかね書房
1988.『日本のきのこ』 山と渓谷社
1995.『日本変形菌類図鑑』 平凡社
2001.『日本の野生植物 コケ』 平凡社
2006.『きのこ博士入門』 全国農村教育協会
2010.『カビ図鑑』 全国農村教育協会
2008.『くう・ねる・のぐそ』 山と渓谷社 → 2014年に文庫化
2013.『うんこはごちそう』 農山漁村文化協会
その他、多数。
定員
60名(当日先着順)
参加費
無料(別途入園料が必要です)
入園料
大人300円,中高生200円,小学生100円
申込み・問合せ先
福井総合植物園プラントピア
TEL:0778-34-1120
URL:http://www.fukui-bot.jp