初心者でも楽しく学べる電動ろくろ体験。越前焼窯元「洗心窯」
今回は以前ご紹介したmunicafeさんにおすすめしてもらった洗心窯という陶芸教室に行きました。
初心者でもリーズナブルな価格で気軽に体験できると聞いてずっと気になっていたところです。
一緒に行ったのはアートが大好きなドイツ人と子どもたち。初めての体験をみんなで心待ちにしていました。みんなで5個の作品を2時間ほどで作りました。
電動ろくろ体験ができる越前焼 窯元「洗心窯」
越前陶芸村から車で4分。焼き物でできた文字がかわいい洗心窯が見えてきます。
裏の駐車場にはかわいい恐竜の置物も。
洗心窯はネット上でもリーズナブルな価格で丁寧に教えてくれると評判でした。初心者でもグループでも気軽に訪れることができそうです。
約3キログラムの粘土から一人でたくさん作っても、グループみんなでも作ってもいいです。目安はごはん茶碗4・5個分。
グループでわいわい作れるところはなかなかないので、家族旅行や仲間内の旅行にぴったりのスポットですね。
今回は子ども2人とホームステイ中のドイツ人2人を連れて挑戦。陶芸はやったことがなく、興味があるということです。
外国の人にとって陶芸体験は日本文化としても気になるものの一つ。以前、電動ろくろが体験できる場所を尋ねられたこともあります。その時は越前陶芸村も予約がいっぱいで断念しました。
新しいスポットとして開拓し、これからは紹介できるかも、と期待大でした。
丁寧な説明で初心者でも楽しくできる
電動ろくろは全員はじめての体験。私も小学生の時にやりましたが、回る速さについていくのが大変だった記憶しかありませんでした。
でも、先生がとても丁寧に教えてくれるので安心して体験できます。
まずは説明と準備
体験ではまず先生がお手本を見せてくれます。一回目は流れを説明。2回目にもう一度ポイントを押さえて説明してくれます。
実際にやってみるのが一番ですが、丁寧な説明で自分にもできそうという気持ちになります。早くやりたいと期待度アップ。
説明が終わったらさっそく体験スタート。
電動ろくろは2台ありましたが、一か所を使って一人ずつマンツーマンで教えてくれます。
エプロンをつけるので洋服は汚れません。ただし、手はしっかり粘土を触るのでブレスレットなどは外しておく方がよさそうです。
体験で作れるものは基本的におちゃわんや湯飲みなどシンプルなもの。大きさや形も相談するといいですよ。仕上がりは一回り小さくなるので大きめに作ります。
急須などパーツが多いものは乾いてからくっつけるので短時間は難しいそうです。取っ手をつけるだけのマグカップは作ることができます。
今回は湯飲みとしゃもじ立てを作ることにして体験スタート。
粘土から形を作ります
まずは粘土の中心を合わせます。このステップは先生がやってくれるので安心。本当は1週間くらいかけて覚える作業だそうです。
準備が整ったら中心に指を沈めます。真ん中にくぼみができます。粘土を触るときのポイントはひじをひざにくっつけておくこと。手がぶれないので形がくずれにくくなるそうです。
くぼんだら粘土を立ち上げて高さを出す作業。立ち上げは緊張します。左手と右手をゆっくりと上にすべらせます。とても簡単そうに見えますが力の加減でゆらいでしまいます。
ポイントもいくつか教えてもらいました。
まずは右手と左手をつけておくこと。手がはなれないので安定します。手は上に上げるだけ。下には下げません。
粘土がゆがんだりへこんでも大丈夫。すぐに直してもらえます。
昔作った時はゆがみも味と思っていました。でも、やっぱりきれいな出来ばえになるとうれしさが倍になりますね。
ドイツ人の二人はアートが大好きということで何回かやるとコツを覚えていました。先生が都度手の形や置き場所をサポートしてくれました。英語だと何というかわからなくて、ほとんど通訳ができませんでした。それでも理解してやっていたので先生に感謝です。
形を整えて台から切り離します
立ち上がって形が整ったら「なめし皮」と呼ばれるシカの皮でふちを整えます。大きいなと思ったら糸でふちを切るそう。
最後に台から切り離しますがこの作業は何回見ても手品みたいです。切り離す場所で両手で糸をそえます。片方は木の棒がついているのでしっかりにぎり、もう片方を先生の合図で放す。するといつの間にか切れています。
2本指でそっと持ち上げたら作業はおしまい。後は乾かすだけです。お茶碗などは高台といって、裏をへこませて仕上げてくれます。
最後に色を選びます。全面ぬることもできますが、「地の色を出したい」など細かいところも相談すると快く引き受けてくれました。
約1か月ほどで仕上がるそうです。取りに行くこともできますが、遠方の方は発送もできます。
約2時間ほどの作業時間はあっという間。3人で交代して5個も作ることができました。
かわいい越前焼も買ってたっぷり満喫
電動ろくろ体験は普段なかなかできないので気になっていました。
電動ろくろは高いとあきらめていた人にもぜひ洗心窯で体験してもらいたいです。難しそうというイメージがありましたが、先生がとてもていねいに教えてくださったので仕上がりは大満足。
洗心窯の名前の由来は洗心という地区から。小学校の名前でもあり、とてもなじみ深いもののようです。
今回教えてくださった川岸さんは20代から陶芸の道に入られ、今や40年のキャリア。店内で先生の陶芸品も買うことができます。
作品ははしおきやコップといった食器をよく作るそうです。春の越前陶芸まつりにも出店されるそうなので楽しみにしていてください。駐車場やお店には陶芸の恐竜もずらり。子どもたちが一目見て大喜びでした。福井らしくていいですね。
ドット柄などのデザインやかわいいサイズ感のものが多くてついつい。ドイツ人はのお茶好き。急須を探していましたが、今は作っていないとのこと。
ところが、昔の作品を取り出してくれました。手のひらサイズの1人用なので使いやすいかわからないと恐縮していましたが、二人はとても気に入って買うことに決定。私もサイズ感がかわいくてほしくなりました。
陶芸教室はご自身の作品作りの息抜きに開催されているそうです。一人で作るよりもお客さんと会話を楽しみ、流行りや好みを教えてもらうそう。新しいアイデアもわきそうです。
アットホームな雰囲気で楽しめる洗心窯の陶芸体験。ぜひチェックしてくださいね。
越前焼 窯元 「洗心窯」
住所:福井県丹生郡越前町江波66-31 宮崎小学校近く
電話番号:090-3762-2500
定休日: 毎週火曜日、年末年始(12月28日~1月3日)、臨時休業有り
HP:https://r.goope.jp/sensinjr/
第42回越前陶芸まつり
開催日時:2024年5月25日(土)・26日(日)
開催場所:越前陶芸村(福井県丹生郡越前町小曽原)
お問い合わせ先:越前陶芸まつり実行委員会事務局(宮崎コミュニティセンター内)
TEL:0778-32-2000
FAX:0778-32-3246
E-mail:m-community@town.echizen.lg.jp