バスで巡る!The越膳~越前町の美味しい小とりっぷ~
越前町の美味しいものを食べて食べて食べつくす!!
越前町の生産者さんを訪ねて越前町の産物を食べる、そんな越前町の魅力をぎゅっと詰めた素敵なイベントが開催されました。
企画したのは、オリーブの栽培や越前町を訪れる人との交流人口を増やす活動をしているTeam越前夢おこしと越前町観光連盟。
令和6年2月24日、この日は、まるで春になったかのような暖かくて、よいお天気でした。
スタートは、福井駅東口
私は、近くなので、越前町役場からバスに乗り込み出発しました。
県内は元より、東京、神奈川からも参加者があり、仲のいい友達同士や親子など、乗車直後からバスの中は、わいわいとにぎやかでした。
おたとうふと平楽夢農倶楽部
まずは、「おたとうふ」のウスヤ食品さんへ。
爺孫屋(やまごや)で、臼屋社長の娘さん小辻智子さんにお話をお聞きしました。
江戸末期に創業したウスヤさん。
福井産の主にエンレイという品種を使われています。
夏の多い時には一日6000丁もの豆腐を作られるそうです。
今回、食べさせてもらったのは、「黒豆豆腐」と揚げ立ての「厚揚げ」
大野産黒大豆を使った黒豆豆腐は、甘みがあります。
醤油はもちろんですが、黒蜜をかけても美味しいそうです。
福井県が61年連続日本一の消費量を誇る「厚揚げ」。
ウスヤさんの厚揚げは、分厚くて白くて柔らかく、煮物やおでんに向いているそうです。
今回は、揚げ立て熱々のものに、大根おろしとかつお節、醤油をかけて頂きました。
揚げフェスなどのイベントの時以外はなかなか食べることができない揚げ立てに皆さん「美味しい」と絶賛していました。
更に、平楽夢農倶楽部の室田翔一さんが育てた減農薬のコシヒカリを炊いたご飯も食べました。
こちらは、玄米を5分から7分つきしたほんのり黄色いご飯で、お米の栄養とうま味を感じることが出来ます。
室田さんは、「自分が育ったところのものを食べる」ということを推奨されています。
ウスヤ食品
福井県丹生郡越前町三崎16-12-1
電話 0778-36-0221
Instagram https://www.instagram.com/ota_tofu/
平楽夢農倶楽部
Farm609
福井県丹生郡越前町平等36-2-1
電話 090-7588-0438
Instagram https://www.instagram.com/609farm_m_sho1/
おたとうふさんの後は、海岸方面へ向かいます。
バスの中では、越前町でフラワーアレンジメントを教える中野さんとオリーブの栽培をしている地域おこし協力隊の吉田さんが、越前町や自分たちの活動のことなどをお話してくださいました。
かねとも水産
2月20日に水ガニ漁が解禁になりました。
かねとも水産で水ガニを食べましたよ。
脱皮したての越前ガニは、殻が柔らかく、身がすぽっと抜けることから、「ズボガニ」とも呼ばれています。
水ガニは、身入りが8割ほどで剥きやすく、お値段も手ごろで買いやすいのが嬉しいです。
漁期は、3月20日までのたった1ヵ月ですので、ぜひこの時期の水ガニを食べてほしいです。
残念ながら、天候不順が続き、今年はこの日まで漁に出ることは叶いませんでした。
今回は山陰産の水がにでしたが、かねとも水産の社長さんのご厚意で一人一肩(半身)を食べさせてもらいました。
思わぬご馳走に皆さん美味しそうにカニを食べていました。
更に1匹3万円の越前がにの茹で立ても見せてもらいました。
黄色いタグが目印の越前ガニ。今年のシーズンはあと少しです。
Team越前夢おこしのスタッフのお一人、川嶋さんが、こちらもそろそろ収穫が終盤を迎えている越前すいせんを持ってきてくださいました。
かねとも水産
福井県丹生郡越前町厨49-1-10
電話 0778-37-2550
営業時間 8時~17時
HP:http://www.echizen-kanetomo.jp/
姉崎椎茸園
再び織田に戻り、姉崎椎茸園のハウスに行きました。
こちらでは、姉崎敏明さん、裕美子さんご夫婦が原木栽培で椎茸を育てています。
冬の間は、福井県のブランド椎茸「香福茸」を出荷されています。
今回は、原木の菌打ち体験と香福茸クラスの大きくて肉厚な椎茸を炭火で焼いて、食べさせてもらいました。
予めドリルで穴を開けたほだ木に、2種類の種駒を入れていきます。
菌打ちしたほだ木から椎茸が生えるのは、早い品種で半年です。
じっくりと育った肉厚の椎茸は、炭火で焼いて、醤油や塩、バターなどを付けて食べました。
肉厚でジューシーな椎茸の美味しさに皆さん、感動して、たくさんお土産に買って帰られました。
姉崎椎茸園
福井県丹生郡越前町上戸19-4
電話 0778-36-0374
あさひ愛農園
再び朝日に戻り、あさひ愛農園で寺坂大地さんのお話をお聞きし、味噌シフォンを頂きました。
寺坂さんは、農家。
無農薬、低農薬で米を作り、その米を麹にして味噌を作られています。
味噌を使ったシリーズのお菓子は、糖質が普通のものより20%オフ、米粉を使っているので、腹持ちも良く、体に優しいと評判です。
年間を通して味噌づくり教室ができ、味噌やはまなみその材料も販売されています。
丹生寺坂農園
あさひ愛農園
福井県丹生郡越前町東内郡4丁目604
電話 0778-34-0643
営業時間 9時~18時
定休日 火曜、水曜
御料理 喜楽家
バスは、最終目的地の織田の喜楽家さんへ。
お料理を楽しむ前に、ロビーにおいて、十割蕎麦だいこん舎 南和孝さんの蕎麦打ちを見せてもらいました。
いつも美味しいお蕎麦を食べさせてもらいますが、実際に蕎麦を打つところを見るのは初めてです。
水回しから、こね、伸ばし、切るまで、無駄のない、流れるような美しい手仕事に、皆さんからため息が漏れるほどでした。
これを見れただけでもこのツアーに参加した価値があります。
十割蕎麦だいこん舎
福井県丹生郡越前町小曽原120-3-20
電話 0778-32-3735
営業時間11時~15時
定休日 月曜日
HP:https://www.soba-daikonya.com/
いよいよ、クライマックス。
越前町の美味しいものをぎゅっと詰め込んだ料理の饗宴です。
越前町で唯一の蔵元丹生酒造の嶋田明美さんから、丹生酒造の酒造り、思いについて話を聞きました。
女性蔵元であるお姉さんと二人で、地酒飛鳥井を作られています。
この日は、福井の酒米の新品種「さかほまれ」を使った大吟醸や、新酒の本醸造しぼりたておりがらみなど数本を出されました。
おいしいお酒に皆さん、気持ちが良くなってわいわいにぎやかな会になりました。
丹生酒造
福井県丹生郡越前町天王18-3
電話 0778-34-0022
営業時間 8時半~18時
HP:https://www.asukai1716.com/
さてさてお待たせしました。
喜楽家さんの料理です。
喜楽家さんは、昔から織田で魚屋を営まれ、おいしい魚と料理が食べられると評判の店です。
今回は、4代目米田託也さんが越前町の素材を使って素晴らしい料理を作ってくださいました。
料理のメニューをご紹介します。
八寸 稲荷寿司(姉崎椎茸園、おたとうふ)
水雲 鰯 梅麩 丸十 赤蒟蒻 蓮根 数の子
宝箱のようなお料理に、蓋を開けて、歓声が起きました。
椀盛 金目鯛 胡麻豆腐 蕪
蕪の摺り流しが優しい汁物。
造里 赤鰈(越前漁港)間八
船上で神経〆したカレイが新鮮で歯応えもよく美味しかったです。
凌ぎ 米(田んぼの天使)ちりめん山椒
無農薬のいちほまれを土鍋で炊いたご飯は絶品でした。
蒸物 香福茸(姉崎椎茸園)玉子
香福茸ののった茶碗蒸しは、トロトロで蕩けました。
揚物 鱈 だだみ 田楽味噌(丹生寺坂農園)
鱈のから揚げとただみの天ぷらに田楽味噌、さくさくと軽い口当たりの揚物
焼物 牛 春きゃべつ 人参
ローストビーフと春キャベツとにんじん。今回はどの器も美しい。
合肴 蛍烏賊 辛子 出汁
北陸の春の風物詩ホタルイカ、湯むきトマトも入って美味しい
蕎麦 十割おろし蕎麦(だいこん舎・平楽夢農倶楽部)
先ほど南さんが打った蕎麦、蕎麦粉は室田さんが栽培したもの。王道のおろし蕎麦。
甘味 オリーブかすてら
Team夢おこしが栽培するオリーブの葉のパウダーを使って、江雲堂さん作
最後の菓子まで、越前町の産物をぎゅっと詰め込んだ夢のようなお料理でした。
御料理 喜楽家
福井県丹生郡越前町織田36-24
電話 0778-36-0084
営業時間 11時半~14時 17時半~22時(完全予約制)
定休日 水曜
HP:https://echizen-kirakuya.com/
最後には、丹生酒造さんからたいら農業生産組合さんの酒米五百万石を使った純米酒が、ジャンケン大会の景品として出され、見事東京から来られたお客様がゲットされました。
更に丹生酒造さんから、なま酒と新酒の板粕のお土産まで頂いて、参加者の皆さんはにこにこでした。
また次回、あったらぜひ参加したいとのお声もたくさんありましたよ。
オール越前町の食の魅力に触れる旅、堪能しました。