古き良きひな人形展と春のお菓子
今年もたくさんの雪が降り、寒~い冬でしたが、立春を過ぎた頃から、なんだか日に日に春が近づいている気がします。
庭の梅の木がちらほらと咲き始めていますね。
さて、会期ぎりぎりになってしまいましたが、越前古窯博物館 旧水野家住宅の『古き良きひな人形展』へ行ってきました。
こちらでは、500体ものひな人形が飾られています。
ずらっと並んだ7段飾りのひな人形は、壮観!!
戦前の昭和初期のものから平成のものまで、年代もお顔立ちも冠も、装束も本当に様々。
中には、立派な御殿にお住まいだったり、
ふくよかなお顔がかわいい木目込み人形やお皿に描かれた陶雛まで。
ひなまつりの歌のように、どこか知っている人に似ていたりして親近感を感じます。
私が何となく、気に入ったのは、このおひな様。なんだか、友人に似ている気がして、懐かしくなりました。
女の子の健やかな成長を願って贈られるひな人形は、家族の幸せの象徴なのかもしれません。
こちらのひな人形は、全国各地からいつの頃からか、寄贈されたものが500体にもなったそうです(今は、寄贈をお断りしているそうです)
我が家にも7段飾りのおひな様があるので、これだけの数のお人形を出して、片付けるのは、さぞ大変だろうと察せられます。
受付で申し込むと、呈茶を楽しむことが出来ます。
お抹茶をおひな様の焼き印がかわいい生菓子とともに。
ぜんざいも頂けます。ぜんざいは3月末ころまでとのことです。
会場にあった「おひなさま〇×クイズ問題」をもらってきました。
答えがなかったので、自分で調べてみましたよ。
ふむふむなるほど~なことばかり、ぜひ皆さんもおひな様について一緒に学びましょう。
おひなさま〇×クイズ
第一問 ひな人形をかたづけるのが遅いとお嫁にいけないといわれている。
答え〇
「片付けもちゃんと出来ない女の子は、素敵な大人の女性になれませんよ」
こんなことを言うと、今の時代は、セクハラ発言になりそうですが、おひな様は、厄を引き受けてくれるとも言われ、あまり長く身近に置かない方がいいとも言われています。
第二問 ひな人形を飾るのは、3月2日までの期間ならいつでもいいと言われている。
答え〇?
特に決まっていませんが、立春(2月4日頃)~雨水(2月19日)頃までが良いと言われています。
第三問 三人官女は、おひな様のおつきの女性で家庭教師もしていた。
答え〇
官女とは、天皇皇后両陛下のお住まいである内裏に仕える女官のこと。
お妃さまやお姫さまの身のまわりのお世話をしたり、楽器の演奏や歌、礼儀作法などを教える家庭教師的役割もしていました。
因みに中央の官女は、眉が無く、お歯黒をしていて、既婚であることが分かります。
第四問 右大臣は高齢の人(おじいちゃん)、左大臣は、若い男の人である。
答え×
随身は御所警護の武官。本来なら、左大臣、右大臣のような高官は、警護をする立場ではないそうです。
天皇からみて左側が左大臣、右側が右大臣。左大臣の方が位が高く、年上の場合が多いと思われます。
第五問 五段目にいる三人はだあれ?身分の低いおそうじおじさん?
答え〇
仕丁(しちょう)又は衛士(えじ)天皇が出掛けるときの従者。雑務をこなします。
台笠、沓台、立傘を持つものが一般的ですが、京雛では、箒やちりとり、熊手を持っているものも。笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸の顔をしています。
こちらでも掃除道具を手にしている仕丁さんがいました。初めて見ました。
第六問 ひなまつりが3月3日になったのは、江戸時代からである。
答え〇
江戸時代初期に京都で行われたひな祭りがきっかけと言われています。
奇数が重なる日「上巳の節句」は縁起の悪い日と言われ、邪気を払う行事が行われていました。
3月3日頃桃が咲き、桃は魔除けになると信じられていました。紙などで作られた人形(ひとがた)をなでて、厄をおとして川に流すという風習が今のようなひな人形に変わっていったものと思われます。
第七問 ひな壇が赤いのは、赤が最も品格かあると言われていたからである。
答え〇
緋色は、魔除けと生命力の意味があり、神聖な色と言われてきました。
第八問 ひなまつりにちらし寿司を食べるのは、邪を散らす(ちらす)からと信じられていたからである。
答え〇
ちらし寿司は、見た目が華やかで彩りも良く、幸せが訪れやすくなるという縁起物として食べられていました。ちらし寿司の具材の意味は、エビ(腰が曲がるまで長生きする)れんこん(遠くまで見通せる)錦糸卵(金銀財宝を表す)豆(まめまめしく働く)など。エビやいくらなど赤い食べ物を悪いものが嫌うとされていることから、邪気を払うともいわれています。
※古窯博物館の職員の方に確認したら、正解は1〇 2✕ 3〇 4〇 5✕ 6〇 7✕ 8✕とのことです。解釈の違いなので、私の答えも全くの間違いではないそうなので、皆さんも調べたりしながら考えてください。
改めて調べてみるとひな人形について、知らなかったことがたくさんありました。
日本の伝統文化、ひな祭り、ひな人形、これからも大切に受け継いでいきたいです。
500体ものおひな様が飾られているひな人形展、観ているだけで自然と笑顔になり、幸せな気持ちになりました。今年は、もう終わってしまいましたが、ぜひ来年500体のおひな様に会いに行ってください。
また、福井県陶芸館では、陶芸の展示、陶芸、ワークショップなどを随時行っています。
HPやLine登録してチェックしてみてくださいね。
越前陶芸館(越前古窯博物館)
丹生郡越前町小曽原107-4-169
電話 0778-32-2174
営業時間 9時~17時
定休日 月曜日
越前陶芸村では、4月8日(土)~4月9日(日)に第11回越前陶芸村しだれ桜まつりを開催予定です。
桜満開、笑顔満開でぜひ越前陶芸村へお越しください。
さて、春の訪れを感じるこの頃、お菓子屋さんでも「春」の商品が売られています。
今回も越前町の3軒の和菓子屋さんで春を見つけてきました。
まずは、「朝日風月堂」さん。
春といえばの「いちご大福」
かわいいいちごの柄の袋に入っています。
大と小がありますが、いちごの大きさによって違うそうです。より大きないちごが食べたい人は、ぜひ「大」を選んでください。
ほんのりピンク色の「桜上用饅頭」上に載っている桜の花が春っぽく、ぱくっと食べられるかわいいお饅頭です。
一緒に映っているのは、我が家の一刀彫のおひな様。
朝日風月堂
丹生郡越前町西田中8-34
電話 0778-34-0062
営業時間 8時30分~18時30分
次は、織田の「阿んまや」さん
お店の中には、いちご大福や桜もちなど春を感じさせてくれるお菓子がいろいろ売ってます。
販売期間はそろそろ終わりとのことですが、きれいな若草色の「うぐいすもち」に惹かれて買ってきました。
こしあんが入った柔らかい求肥に緑のきな粉がかかっています。
それと、私が春になると必ず買うのが、「さくらの生どら」
淡いピンクの皮にさくらの葉の風味のクリームが挟んであります。
これを食べると春が来たな~と感じます。
生どらは、冷凍してから食べると、中のクリームがアイスクリームのようになって美味しいですよ。
阿んまや
丹生郡越前町中10-1-
電話 0778-36-0179
営業時間 8時~18時
定休日 火曜日
さて、最後は陶芸村近くにある「菓子処江雲堂」さん。
まずは、春と言えばの「桜もち」
この桜の葉のしょっぱさが、甘い道明寺餅と相まって、いくつでも食べられる美味しさです。
いちご大福も売っているのですが、私が前から気になっていた「みかん大福」を買いました。
掌にのるサイズなのに、みかんがまるごと入っているというのです。
どれだけ小さなみかん?
割ってみると、本当に小さなみかんが白あんと一緒に丸々入っていました。
少し塩気のある餡が、みかんととても合います。
菓子処江雲堂
丹生郡越前町江波24-44-1
電話0778-32-2037
営業時間 9時~18時
定休日 月曜日
春を探しにぜひ越前町へお越しください。